安保法制〔Ⅱ〕 

〔Ⅰ〕の続き:

戦後70年。軍部の独走により手痛い敗戦を味わった日本。以降、政党も国民も、軍隊、戦争、自衛隊、再軍備、武器、核武装…
などの言葉を使った論争を避けてきた。一種の論争タブーなのである。この間、仮想敵国などは着々と軍拡を進めてきた。我が国
はアメリカから与えられた憲法を守っていれば侵略されることもないし国が守れるという錯覚に落ち入ってしまった。そして今、安倍
政権が提起した安保問題で再考せざるを得なくなった。しかし、悲しいかな70年も思考停止してきた頭がすぐに切り替わる訳もない

。従って、皆堂々巡りである。過去この議論から逃げないでやっていればもう少しまともな論争ができたように思う。これから真剣
に‘我が国の防衛’について議論すべきスタート台についたということである。憲法違反という部分があれば堂々と改憲を行うべき
である。国会議員の2/3、国民の1/2のハードルは高そうに思えるが、まず何よりも、政治家は政治家で、国民は国民として大いに
考え、議論すべきであろう。政治家も国民も未消化のままで多数決をとってもちゃんとした改憲が成立するとは思えない。

しかし今回の安保法制の成立で少なくとも我が国の自主防衛に関して、今までできなかったアメリカとの共同歩調が前進したこと
は間違いない。少し安心できる状態になったのは喜ばしいことだと思う。今後は時代にそぐわなくなった‘日本国憲法’の改定に
向かって準備を進めて欲しい。しかし来年の参議院選が控えているので、その前はないだろう。以上いつものHarryの‘言いたい
放題’でした。(勝手なことばかり言ってすみません。皆さんを扇動する積りは毛頭ありません)

次回:10/13 最近の陶芸作品
次々回:10/15 鎌倉散策
その次:男の料理教室(野外バーベキュー)

日記:今日(12日)は体育の日。地元の方の案内で歴史研究会の散策。天気も良いし久しぶりの散策。
[2015/10/12 07:30] 言いたい放題 | コメント(-)

安保法制〔Ⅰ〕 

すったもんだの末、成立した。ぼくは良かったと思っている。え~?憲法違反なのに?…という声が聞こえてくる。それでもだ。
著名な憲法学者は違憲だと言っている。しかしすべての憲法学者が違憲と言っている訳ではない。憲法の条文は1+1=2とい
う風に割り切れるものではない。解釈の世界だ。そこで政府が持ち出したのは日本の米軍基地の存在は違憲かどうかということ

で争われた‘砂川判決’だ。判決の要旨は「日本防衛のための集団的自衛権行使は違法とまでは言えない」というものである。
安保法制反対派は米軍基地が合憲か違憲かが争点であって、訴訟の趣旨が違う…と反論している。しかし趣旨はどうであれ結
果として示された判決の条文そのものは「自衛のための集団的自衛権は合憲」というものである。もし背景論を云うのであれば


そもそも‘日本国憲法’が制定された時の世界の情勢、前提条件はどうであったか。当時発足した国際連合の加盟国は集団的
自衛権で守られていた。その後次第に常任理事国特に大国のエゴが強くなり拒否権発動(ソ連が最多)で身動きできなくなり国連
軍は当てにできなくなっている。安保法制反対派は、このような背景論には口を閉ざしたままだ。兎に角、今回の国会討論は‘違

憲か合憲’か…のまるで神学論議ばかりやっていて、肝心の‘我が国を守るにはどうしたらよいのか’の議論が極めて薄弱であっ
たことだ。野党特に民主党に猛省を促したい。ひと時も忘れてならないのは、日本の首都圏、基地、原子力発電所などを仮想敵
国の核弾頭が照準を合わせているという現実だ。何をしでかすかわからない‘ならず者国家’である。トップの命令があるかどうか


はわからないが一部の軍部の跳ね上がり者が核のボタンを押さない保証はないのである。また着々と覇権を進めているしたたか
な大国もある。安眠をむさぼっている野党や国民はその時になって初めて目が覚める。その時には既に遅し。反対デモの中には
、「かわいい息子を戦争に出したくない」というお母さん方もおられる。気持ちは十分わかる。じゃあ、誰が国を守るのか。若い者

は駄目と言うなら、余命いくばくもない私を含めた後期高齢者が代わってあげてもいい。医療費削減にもなる。ただし戦力にはな
らないことを保証する。何故、今の日本はこのような議論しかできなくなってしまったのか~~。
次回。

続く:10/12 〔Ⅱ〕

次回:10/13 最近の陶芸作品
[2015/10/11 07:30] 言いたい放題 | コメント(-)

安全保障論議について思うこと〔Ⅲ〕/最終回 

今日は19日、安保法案は‘本会議採決・衆議院通過’は終わっているだろうか?与党単独採決になったか?
今この記事を書いている12日現在なんとも言えない。素人の読みでは17日採決、維新の党の案を若干入れて
顔をたて、維新だけの出席でかろうじて単独採決を避けることになるのではないか?当たるかはずれか?
(→外れました。採決は16日。5野党欠席での採決となった)

個人的な考えとしては、アメリカの戦争に地球の裏側まで付き合う、これは絶対反対。日本周辺地域について
は日本が戦争に巻き込まれるという意味でアメリカと一緒になって敵国と戦う。賛成。…ということである。
例え攻撃されていなくてもその可能性が極めて大なら、攻撃可。攻撃されてからの反撃では座して死を待つよう
なもので日本そのものが破滅してしまう。

いずれにしても野党いや与党議員ですら完全に内容を理解していない中で、国民の理解はほど遠い。それでも
決める時には決める…と安倍総理は言っている。確かにそういうことも中にはあるだろう。理解が難しい中身で
あればあるほどそうなる確率は高い。ならばそれでも良い。その代り、今の政権の総理はじめ幹部の人達は末

代まで結果責任を持つ覚悟を持って貰いたい。できたてのホヤホヤ時代は無茶なことはしない。だんだんダガ
がゆるんでくるとおごりが出てきて10年、20年、50年後にはすっかり忘れてしまい、暴走するかもしれない。過去
の歴史が物語っている。…責任を持つということは、記者会見の席で雁首そろえて頭を下げることではない。
最近は責任の取り方が極めて軽い。昔の武士のように切腹する位の覚悟が欲しい。

以上、3回にわたって面白くもない話を掲載しました。今後は参議院での議論を見守りましょう。最後まで目を通
して頂いた読者の方またご意見を頂いたNFさんに感謝して終わりにします。

追記1:新国立競技場建設が白紙に戻りました。結果的には歓迎すべきことです。うがった見方をすれば、この
    大失態が安倍政権にとっては好材料になった。というのは安保法制で強硬採決し支持率が下がりに下
    がっていた。ここで「国民の皆さんやアスリートの声を真摯に受け止めゼロベースで再検討することに

    しました」…と云えば起死回生の一発になる。タイミングとしてはまことにいい。これで国民の安倍政権
    に対する評価は少し良くなるかも…政治とはこんなものです。つい最近までは「開催に間に合わないし、
    国際的にも問題がある」と言って「このまま行く」…と言っていた。悪知恵の働く取り巻きの進言だろう。


追記2:キールアーチのデザインを選んだ建築家チームもお粗末の極み。世間でこれだけ問題になっているのに
     雲隠れしちゃって出て来ない。ようやく出てきたと思ったら「我々はデザインだけ決めるのが仕事」とのたま
     う。デザインだけ選ぶんなら僕らだってできる。歴戦の建築家なら、このデザインがおおよそどれくらいかか

     りそうなのか見当が付くはず。兎に角、総無責任体制だ。所詮いくらかかろうが人の金、自分の腹は傷まな
     い。選定委員会の報酬だけはきっちり頂く…そんなところだろう。顛末を検証して責任者を処分すべきである。
     全く腹立たしい限り。世の中の不合理なことにいちいち腹を立てていたら不整脈のもとかな?


次回:7/21 心電図…‘世の中の不合理なことにいちいち腹を立て’不整脈が出てしまいました。
[2015/07/19 07:30] 言いたい放題 | コメント(-)

安全保障論議について思うこと〔Ⅱ〕 

次に‘想定できるリスク’について:
①仮想敵国は日本とアメリカに対して核弾道ミサイル(テポドン、ノドン、スカッド)の照準を合わせていつでもGO!の
  体制を現在整えていると思う。発射後撃ち落とされるリスクを減らすために1か所からではなく複数個所の地下サ
  イロから狙っている。日本に対しては東京、大阪、名古屋などの大都市。沖縄の普天間、横須賀、三沢などの主な
  米軍基地。アメリカに対しては首都ワシントン始めニューヨークなどの大都市、それとグアム、ハワイの軍事基地。
  また韓国内の駐留米軍基地。
②サイバー攻撃…陸地戦はともかく、イージス艦を含めたミサイル攻撃網や監視システムは日米一体でプログラム
  ネットワークが組まれておりここをやられると防御・攻撃不能となり、近代兵器そのものが機能しなくなる。
③日本の固有領土、尖閣諸島などの軍事的占拠または漁民に変装した兵隊の上陸(グレーゾーン)
④敵国海兵隊などのひそかなる夜間上陸による日本都市の占拠(可能性は低いが)
⑤リスクをサポートする‘情報収集活動’いわゆるスパイ活動(日本は第1級のスパイ天国)…など。


日本は憲法によって専守防衛(個別自衛権)は当然、認められているが他国の戦争に加担するいわゆる集団的自衛権
は認められていない。例えば、沖縄にある米軍基地(基地は治外法権でアメリカの領土みたいなものである)が核弾頭で
攻撃されたら基地の中だけの被害では済まない。それこそ沖縄全島が消滅する危険が大きい。現代の核の威力は広島

長崎の比ではない。こうなった時、日本は個別的自衛権を行使し敵国を攻撃できる。しかし大元を断つ武器は保有して
いない。また基地だとは云えそこはれっきとした日本の領土である。この場合、米軍と歩調を合わせて(集団的自衛権)
対抗措置をとるのではないか?このように個別で対処するのか集団でやるのかはかなりケースバイケースで入り組ん


でくる。だからややこしい。言葉の定義の議論だけでは堂々巡りで一向に前に進まないのである。想定されるあらゆる
具体的ケースについてどのような対応が最も効果的かを議論し、それが現行憲法に抵触するのかどうかを論じなけれ
ばならない。違憲ということになれば憲法を改定するしかない。何故ならばそうしないと日本を守れないからである。

前回の「積極的平和主義の私見」は後日にします。リスク、リスクと言いますけれど、核戦争(いかに北朝鮮と言えども)絶対に
起こさないでしょう????核戦争が始まれば地球人類が滅亡することは馬鹿でも承知のはず。従ってリスク、リスクと煽るより、ちょ
っと立ち止まって考えてみてはどうでしょうか?なぜ日本人は世界の国民から(政府ではありません)好かれているのでしょうか

?あの中国人でさえ、非公式に本音ベースで聞けば日本人は好きだと言っています(日本に来ている中国人に聞いてみた)政
府間では敵対しても、人民ベースでは友好的なのはなぜでしょうか?政府大多数の国が専門家である役人のもっともらしく作り
上げたシナリオによって動かされているのではないでしょうか?????私はこのあたりに事の本質があるように思います。とにかく
事の「本質論議」が必要ではないでしょうか?
」 / NFさん

…コメントありがとうございます。日本国民の生命と財産を守る責任ある政府の立場としては、「絶対に起こさないでしょう…
  馬鹿でも承知の筈…」ということで楽観的に放置しておくことができるでしょうか?一人の狂人が狂って核のボタンを押して
  しまうことだって絶対ありえない事ではないと思います。それから‘人民ベースでは友好的’でも、戦争をおっぱじめるのは
  人民ではなく常に野心に満ちた‘お偉方’なのです。ヒトラーしかり旧日本軍部しかり。

「なるほど。残念ですがそうでしょうね。せめて死ぬまでは平和であってほしいものです」 / NFさん。
…そうですね、できれば末永く、孫の代までもね。其の為には‘地球の裏側までアメリカの戦争に付き合う’ことだけ
  はやめさせないといけませんね。

続く:〔Ⅲ〕7/17(最終回)

次回:7/14 世界遺産登録を祝し再度‘軍艦島’…息抜きに。
[2015/07/12 07:30] 言いたい放題 | コメント(-)