混声合唱組曲「心の四季」…‘風が’、‘みずすまし’

朝の鎌倉芸術館:
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あすなろ混声合唱団(横浜市港南区)、第7回定期演奏会(2/24、於:鎌倉芸術館)・4部構成の最後Ⅳ
混声合唱組曲‘心の四季’(高田三郎作曲、吉野弘作詞)にテノールパートで参加しました。
1番から7番まで順次紹介いたします。指揮:上田勤 ピアノ:關根壽代 福田朋子

以下、1(風が)~7番(真昼の星)まではゲネプロのものを掲載。2/28に本番の連続(20分位)のものを掲載します。

1風が…4分19秒:
♪風が桜の花びらを散らす 春がそれだけ弱まってくる ひとひらひとひら舞い落ちるたびに♪
♪人は 見えない時間に吹かれている 光が葡萄の丸い頬をみがく 夏がそれだけ輝きを増す♪
♪内にゆかしい味わいをたたえ 人は見えない時間に磨かれている 雨が銀杏の金の葉を落とす♪

♪秋がそれだけ透き通ってくる うすいレースの糸を抜かれて 雪がすべてを真っ白に包む♪
♪冬がそれだけ汚れやすくなる 汚れを包もうとまた雪が降る 私は見えない時間に包まれている♪



‘ひとは、見えない時間に吹かれている’について、「それまでの外界の風景に対して、充分内省的でな
くてはならない」と高田三郎は述べており、ここで「‘心の’四季」であることを強調したのだと思われ
、一貫して流れている‘心’の不思議さに対する感動場面が、各所に散りばめられています。…あすなろ
ベース大沼氏解説(当日プログラムより)


人は見えない時間に、吹かれている、みがかれている、包まれている…風、桜、光、葡萄、銀杏、雪など
の四季折々の景観の移り変わりの中で無意識に感動を与えられ、心を癒されている。…Harryの感想。
 

2みずすまし…3分36秒:
一滴の水銀のような みずすまし やや重く 水の表をくぼませて 浮いている 泳いでいる
そして 時折 水にもぐる あれは暗示的なこと 浮くだけでなく 潜ること わたしたちは日
常という名の 水の表に生きている 浮いている だがもぐらない もぐれない 日常は分厚い
水にもぐったみずすまし その深さは わずかでも 水のはばみに出会う筈 身体をしめつけ

押し返す 水の力に出会う筈 生きる力を さりげなく 水の中から持ち帰る つぶらな可憐な
みずすまし 水の表にしたためる 不思議な文字は 何と読むのか? みずすまし あなたが
死ぬと水はその力をゆるめ むくろを黙って抱き取ってくれる 静かな静かな 水底へ それ
は 水のやさしさ みずすましには知らせない 水のやさしさ~♪ 

  
生きているときは中に入れることを拒んでいた水が、死ぬときは一転して水底に抱き運んであげること、
そのことをみずすましには知らせないこと、その両方が水のやさしさだとして、人も同じであると暗示
しているようです。…当日のプログラムより。

わたしたちは日常、大地、植物、空気、水など意識しない環境の中、与えられた規範(水のおもて)に従って
生きている。少しでも自然の掟を外れると阻まれる。日常は分厚い。しかし一旦消滅すると大地・自然はやさ
しく受け入れてくれる。それは弱き者へのやさしさであろう。…浅学の理解。


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(以降の舞台写真提供(原画):井上きこさん)

「あすなろさんは柔らかい音色が持ち味だと思います。コーラスの一番大切なところですよね。すば
 らしいです。会場のせいか‘生声’が気になりました。アルトとバリトン。以前、聴かせていただ
 いた時の方が感動があったように思います。、ピッチは悪くはなかったです。テナーは柔らかくて
 良かったですよ。だから余計にバリトンやアルトが少し気になりました。。ソプラノは落とさない
 よう気をつけているのがよくわかりました。ありがとうございました」…Yさんのコメント。


次回:2/26 ‘流れ’、‘山が’、‘愛そして風’



[ 2013/02/25 08:00 ] 合唱 | TB(-) | CM(-)