モーツアルト・ミステリー(Ⅰ)

(右の肖像画は未完成。肩から胸のあたりが…。女性をめぐる確執があったのか途中でやめてしまっ
 たようです。しかしモーツアルトの妻、コンスタンツエの絵はきちんと完成させています。
 26歳にしては少し老けてませんか?)
(ヨーゼフ・ランゲとはモーツアルトの妻コンスタンツエ姉アロイジアの夫)

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モーツアルト愛好会。今日の例会は音楽会ではなく講演。講師は造詣の深い当会幹部のY氏。テーマは
「モーツアルトの死因について」。Y氏のお話と小生が調べた内容をミックスして掲載します。さまざ
まな説がありその数は155にのぼっています。さすが大天才。定説は皆さんもご承知の‘サリエリ毒
殺説’。映画アマデウスで一躍有名になりましたがこれはどうも怪しい。

・モーツアルトは1756/1に生まれ、1791/12/5、36歳で亡くなりました。
・人生の約1/3は宮廷楽長の地位を求めての家族との長い長い旅生活。回数は17回にも及びました。
・音楽に関しては天才の中の天才。没後220年たった今でも衰えない人気。しかし日常の彼は奇行、蛮
 行、下品(引用)、粗野、不倫、浮気(妻の姉
アロイジアとも)、買春、およそあのすばらしい曲を作る人間とはかけ離れたものでした。
その大きなギャップが魅力なのかもしれません。

私見:
小さい時から音楽一辺倒の英才教育を受け、天賦の才能と相まって突出した音楽家に成長した。しかし
反面、日常生活のことや、常識、自分を抑える理性など音楽以外のことについては大きく欠落していた。
いわば一つの傑出した才能だけ持ってそのまま大人になったような‘子供大人’。従って、聞くに堪え

ないような卑猥な冗談を言って人を笑わせその場を楽しませるエンターテイナー、決して本人には悪び
れた気持ちはない。そのような天衣無縫な人物であったようだ。ひとたび依頼があって作曲にかかれば
寝食を忘れて没頭し常人ではまねのできない短期間ですごい音楽を創ってしまう。はやり天才。


「上品で高貴な曲が好きですが人間性が曲に出なかったのかしら?
誕生年月が少し最近すぎませんか?私より若い!」…Kさんからのコメント。
→ ありがとう。修正しました。人間性?ひょっとしたら、人間的なのかも。本能の赴くまま。本来は
そうなのかも。普通の人間は理性で押さえている。天衣無縫は天才だから許される?


・また彼は梅毒にかかっており、あばた顔で肖像の絵のような‘イケメン’ではなかったようだ。

死の1年前、パトロン的存在であった皇帝ヨーゼフ崩御の年には膨大な借金問題が深刻化。翌年亡く
 なる年は超多忙。多くの舞踏曲、ピアノ協奏曲27番、弦楽五重奏曲、アヴェ・ヴェルム・コルプス



 二つのオペラ「皇帝テイトの慈悲」、魔笛、クラリネット協奏曲、そして最後のレクイエム。

  
左:「レクイエム」                           右:最後のピアノ協奏曲第27番

   
左:弦楽五重奏曲      右:モーツアルト名言集:人から質問されたり、父親や友人への手紙に書いた内容。(引用)

 ‘ テイト’の上演後、秋口から急速に健康が衰え12月5日に亡くなった。余りに早い死に
 多くの死因説が浮上。


・公式診断…急性粟粒(ぞくりゅう)疹熱:これは正式な病名ではなく症状を説明したもの。当時、ウイル
      ス感冒が流行っていた。インフルエンザの症状には水泡状の症状が出ることがある。

・その他の主な死因説…梅毒治療のための水銀中毒、連鎖状球菌咽頭炎、寄生虫病、恨みによる毒殺説
           (妻コンスタンチェによる、不倫相手の夫ホーフデーメルによる)、
           腎臓疾患、リューマチ性炎症熱、尿毒症、甲状腺腫、フリーメーソンによる暗殺
           医療ミス他多数。

続く:7/19(Ⅱ)
[ 2013/07/14 08:00 ] その他 | TB(-) | CM(-)