モーツアルト・ミステリー(Ⅱ)


モーツァルト 交響曲 第40番 第1楽章

 
(ヴァイオリン協奏曲第3番)…広告が出たら × 印をクリックして消して下さい。
バチカン、ローマ市民のためのコンサート。シュツットガルト・ラジオ・シンフオニーオーケストラ。
指揮:グスターボ・デュダメル、ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン、後半のカデンツア、いいですね。


1791年、秋口から急速に健康が悪化。12月5日に亡くなった。余りに早い死に多くの死因説が浮上。

・公式死亡診断…急性粟粒(ぞくりゅう)疹熱:これは正式な病名ではなく症状(水泡)を説明したもの。
        当時、ウイルス性感冒が流行っていた。インフルエンザの症状には水泡状の症状が出
        ることがある。

・その他の主な死因説…①梅毒治療のための水銀中毒、②連鎖状球菌咽頭炎、③寄生虫病、恨みによる
           毒殺説(④妻コンスタンチェによる、⑤不倫相手の夫ホーフデーメルによる)、
           ⑥サリエリ毒殺説、腎臓疾患、リューマチ性炎症熱、尿毒症、甲状腺腫、
           フリーメーソンによる暗殺 、医療ミス他多数。

・⑥サリエリ毒殺説…現在の通説では否定的。サリエリはモーツアルトより各上で富も名声も名誉もあっ
         た。当時のモーツアルトは銀食器を売らねばならぬほど生活に困窮していた。また
         サリエリはモーツアルトの曲を進んで指揮もしている。あり得ないだろう。これは
         多分にロシアのプーシキン1830年の戯曲「モーツアルトとサリエリ」の筋書きが
         影響しているのではないかと思われる。サリエリがモーツアルトの才能に嫉妬した
         (映画アマデウス)なんてことはないであろう。よしんば嫉妬があったにせよ、そ
         れで殺すなんてことは考えられない。

有力?な説:
①…友人ヴァン・スヴィーデン男爵の父親(高名な医者。梅毒主治医)による水銀投与、
中毒死。この友人が葬儀を取り仕切り、妻のコンスタンツェと相談し、あたふたと
共同墓地に埋葬してしまった。あたかも検死解剖を恐れるかのように。(未だに埋
葬場所は不明)どうもこのことがひっかかる。

②…死亡の年1791年ウイーンで大流行。5000人近くが死亡。インフルエンザウイルス。

③…死の44日前に豚の生肉を取り寄せ食す。潜伏期間約50日。近所の女性も同じような
症状(発熱、発疹、関節痛)で死亡。症状同じ。生肉を食べる食生活があった。


④妻コンスタンテェによる毒殺説…埋葬を急いだこと、葬儀に参列しなかったこと、モ
ーツアルトの借金をやめさせたかったこと、夫の浮気を快く思っていなかったこ
と、借金の返済期限は1792年10月1日。返せないと家族、身内にまで累が及ぶ(契約)。
金になる楽譜を手に入れる立場にある。死後に手紙の類は一切破棄している。死の様子
を一切話さない。葬儀に出ない。毎日少しづつ毒(トフアナ遅効性)を入れられるのは一
緒に生活している妻である。…状況証拠からかなり怪しい。(コンスタンツエの母ツエ
ツィーリアも関与している可能性は多分にある)

⑤モーツアルトの弟子(ピアノレッスン)マグダレーナの夫、フランツ・ホーフデメール
による毒殺説。妻の不倫に対する恨み。12/5モーツアルトの死を知ったその日、妻をカ
ミソリで殺害後、自殺。これもどうだろう?妻の浮気位で殺人まで犯すだろうか?だとし
たら余程惚れ込んでいたのであろう。


以上、説明してきたがどれも確証はない。読者の判断にゆだねるしかない。こういう推理
も面白い。当の当事者たちは迷惑な話だろうが。


続く:Ⅲ未完のレクイエムその後、葬送の様子・写真


次回:7/23 ある模様

[ 2013/07/19 08:00 ] その他 | TB(-) | CM(-)